高橋たこやき屋
東京都立川市曙町3丁目39-1
※コロナ感染防止対策をした上で取材しています。
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まさに昭和の文化遺産!
JR立川駅の北口から柳通りを歩いて20分弱で「たちかわ競輪場」に着く。駅前から立川バスに乗り「東曙町住宅」で下車しても良いし、競輪場行き無料送迎バスも出ているから、利用しても良し。
今回、お邪魔したのは競輪場から徒歩1分の処に佇む「高橋たこ焼屋」だ。 -
もう何が素晴らしいって、その佇まいが最高だ。目の前が小さな児童公園、そして間の通りを競輪場帰りの方々が歩いている。
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赤い暖簾を潜ろうとしたら、中から元気な野球少年たちが「ご馳走様!」とハツラツな声を上げて出てきたヨ。なるほど、此処は地元に愛され、競輪客にも愛されている家族経営のたこ焼き屋さんなのだ。
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エッ!たこやき 3個100円⁉️
壁に貼られた短冊には「たこやき 3個100円」「やきそば 300円」「おこのみやき 300円」と記されている。
中学の野球少年たちが練習帰りに100円握りしめて買いに来られる値段が嬉しいネ。 -
此処は昭和から時が止まっているんだろうか?
店内に置かれたコカコーラの販売機は、正にヴィンテージ物だ!!それにしてもレモンライム100円って!
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60数年使い込まれたたこ焼器は、これまで何万個のたこ焼を作って来たのだろう。一枚の焼き器が15個なので、15個500円のお持ち帰りが多いと伺った。
昔はたこ焼6個で10円だったそうだ。そうして消費税が10%になった時に4個100円になり、現在は3個100円になった。
それでも、最近の原材料の値上げラッシュでまた値上げしないとなぁ、と嘆いていたナァ。 -
あぁ、親父さんが作るウーロンハイも350円なのに焼酎が濃くて旨い!!酒好きには嬉しい限りだネ!
ちなみにビールは大瓶が600円だ。 -
さぁ、たこ焼が焼き上がった!
こんがりと焼かれたたこ焼の中には、他では見られない黄色い沢庵が入ってる。これは、良いアクセントだネ。
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此処は高橋芳夫さんの母親が、大阪で働いていた頃に覚えたたこ焼を皆んなに食べて貰いたいと、大阪からたこ焼器を送って貰い62年前にこの地で店を開いたのが始まりだ。
親父さんも此処で生まれ育って、大手企業のサラリーマンになったが退職後に母親の店を引き継いだ。 -
やきそばは、親父さんが手際よく鉄板の上で作ってくれる❗️
ジュゥジュゥ!とキャベツやもやしが麺とダンスを踊っているようだ!ソースの匂いも香ばしい!
此処で使っているソースは、62年前の創業時から「わさびソース」という専用の物を静岡から仕入れているそうだ。店だけじゃなくソースも年季が入っているんだネ! -
やきそばもどこか懐かしい昭和の味だ。シンプルにソースの風味を感じながら、食べたいひと皿だネ。
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温かい家族愛を感じる人情たこ焼屋さんだ!
じきに3代目になる息子さんも手伝って、女将さんがたこ焼きを作り、親父さんが焼そばやお好み焼を作る。
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この店の常連さんは、マイたこ焼のリクエストをする人が多いそうだ。具は沢庵のみとか、ソース無しとか、皆さん個性豊かだネ。
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たこ焼700円分焼いておいて。宜しくネ~❗️
ご近所さんが扉を開けて、700円を置いて行く。15分後に焼きたてのたこ焼きを受け取りに戻って来ると、一段落した女将さんと世間話に花を咲かせていた。
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最後にたこ焼をお土産用に包んで貰った。新聞紙で包むと冷めにくいんだってネ!二代目女将の愛子さん、芳夫さん、そして息子のよしなりさん、ご馳走様でした!!
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よし、次回は競輪で勝負した後に「高橋たこやき屋」の暖簾を潜ろう。負けて肩を落としても、勝って意気揚々としていても、此処の家族は、優しい笑顔で迎えてくれる筈だ。